ベンチャーキャピタルの投資テクニック 1

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ベンチャーキャピタルの投資テクニック 1

 さて、この辺でベンチャーキャピタルがどのように投資先を決定し、どのように投資を行うかを説明しよう。

 まず、開拓された案件は、担当者がそれぞれ持ち寄り、定例に行われる会議で検討される。これは、大体どこの会社も「投資会議」または「投資検討会議」と呼び、案件がそもそも投資に値するかどうかが検討される。多くの案件はこの段階でふるいにかけられ、落とされる。もっとも、開拓された案件とはいえ、この投資会議の机上にのせられる前に、多くは担当者のレベルでゴミ箱に捨てられる。

 話は変わるが、前にベンチャーキャピタルの一般的な案件発掘方法を説明した。補足しておくと、VCが主体的に案件を発掘すると同時に、VCに対してベンチャー企業から「売り込み」をされるケースも多い。多くのVCは、自社ホームページ等においてベンチャー企業からの売込みを募集しており、多くのベンチャー企業が日夜応募している。応募された案件は、担当者が検討し、検討に値する企業は投資会議にかけられる。

 なお、VCの世界では「千三つ」「万三つ」という言葉がよく使われる。案件発掘から投資実行に至るベンチャー企業は、千のうち三つ程度しかないと言う意味であり、また、実際にIPOに至るのは万のうち三つ程度しかないと言う意味である。それほど多くのベンチャー企業がVCにおいて検討され、ほとんどが紙くず同然に葬られる。あなたがもしベンチャー企業を経営しており、VCからの投資を仰ごうと考えるのであれば、あなたの企業が本当にVCからの投資に値するかどうか、真剣に検討する必要がある。

 さて、投資会議にかけられ、「検討に値する」とされたベンチャー企業に対しては、担当者のレベルにおいてさらなる情報収集が行われる。この段階においては、事業計画書、会会社案内、登記簿謄本、決算書、資金繰表といった、一連の資料の提出が求められる。そして、ここでも多くの企業がふるいにかけられ、落とされる。なお、ベンチャー企業には、VCからの投資実行を急ぐあまり、決算書等に何らかの「お化粧」を施しているケースが多い。中には、売上の認識根拠が極めて薄弱なものもあり、VCにおいては、決算書は特に慎重に精査される。以前に筆者が実際に遭遇したケースでは、出資を求めるベンチャー企業の営業担当者が、飛び込み営業で「商談を行った」という事実だけをもって「売上」に計上していたという驚くべきものもあった。これは極端な例であるが、VCからの出資を求めるベンチャー企業とは、大なり小なりそのような傾向にある。

 そこで、VCの担当者に求められる能力の第一は、ベンチャー企業の財務諸表に施されたお化粧を見破る能力ということになる。これは、美人コンテストにおける「推定参加可能性所有者」の「地顔」を見破る能力のようなものであり、センスと経験の賜物である。「お化粧」に騙される苦い経験を何度も積むことにより、キャピタリストは能力を高めてゆくのである。
(次回へ続く)